模様紙

(もようし)


白地の和紙に植物や桜貝など、自然のものを自然にあるように漉き入れたのが模様紙です。

初代・周作は杉皮紙以外にも、身のまわりのあらゆるもの和紙にしていました。

その中に野の草花を大胆に入れて漉きあげたものがあり、それが今の野集紙、模様紙のルーツになっています。

模様紙も2代目・京美の感性でうつくしい作品として完成されました。

 

中に入れるのは季節に咲く花や草木。それは小さな花だけでなく、桜などの枝ものもそのまま入れます。実りがついた麦や稲。また、漁に使った網と桜貝を入れた作品も人気があります。

 

里山の風景を切り取った模様紙は空間に自然の風を運びます。障子に使っても印象的な一枚です。